留学生さん達と餅つき大会

冬にしては汗ばむ陽気の12月10日、奈良市田原地区にある竹西農園に世界各国からの留学生9名と彼らを受け入れていらっしゃるボランティアグループとホストファミリーの皆さまが集まり、餅つきを体験されました。

留学生の出身国はアジア、ヨーロッパ、南米と幅広く、観光目的だけでなく日本に興味を持って深く学ぼうとしてくださる外国の方が増えていることを実感しました。

この日は、千本づき2回、お正月に向けてのしめ縄作り、餅つき1回という豪華メニューで行いました!

まずはご近所の岡井さんがご厚意で専用の道具を持ち込んでくださり、千本づきからスタート。千本づきは大勢で同時にお餅をつけるところがポイントです。竹西家のご当主の餅つき歌に合わせてつきました。

千本搗き

お餅がつき上がったら、皆で息を合わせていっせいに持ち上げます。

 

千本搗き つきあがった餅を高々と持ち上げる

つきあがったお餅は、温かいうちに丸めて成形します。「きれいにできたね」「ここをこうするときれいな形になるよ」など、ワイワイ言いながらの共同作業です。

できたてのお餅は、ぜんざい、きなこ、おろし大根で召し上がっていただきました。日本人が大好きなお餅ですが、国によっては餅に似た食感の食べ物がなく、米食に慣れていない方には敬遠されるケースもあります。しかし、この日お越しになった留学生の皆さんは、おいしそうにパクパクと召し上がっていました。特にアジアからの留学生は、「ここのお餅とお米はおいしい!!」と大絶賛。さすが、お米を食べ慣れているだけあって竹西さんが作るお米のおいしさをよく理解してくださいました。なにしろ、完全無農薬で育った安全かつ味わい深い餅米ですから。

次にしめ縄作り。ここでも岡井さんが大活躍。しめ縄に使う稲わらを持ち込んで、軽トラの上で実演してくださいました。

しめ縄づくり実演

 

しめ縄は年末の大掃除のあと歳神さまをお迎えするために結界を張るものだと、スタッフが雑談がてら留学生さんに説明したところ、なるほど~という反応が返ってきましたが、日本人でもその意義を忘れている人は多いのではないでしょうか。

 

しめ縄体験

 

岡井さんの指導のもと、留学生一人ひとりがしめ縄を作ったあとは、昼食を兼ねて杵と臼で餅つきを1回行いました。けんちん汁の中にお餅を入れてお雑煮風にしたり火鉢で焼いてみたりと、お餅の食べ方には幾通りものバリエーションがあることをご理解いただけたと思います。キナコが一番人気でした。

満腹になったところで、皆で周辺を散策しました。竹西さん所有の江戸時代から続く古い茶畑を見学したあと、岡井さんに古事記を編纂した太安万侶の墓のこと、風葬の習慣があったことなど、田原地区の歴史の長さが窺える史実を披露していただきました。

 

事後、お客様からは「奈良市にこんな地域があるとは知らなかった」「お餅もおいしく、日本的でよかった」という感想を頂戴し、好評をいただけました。ご参加まことにありがとうございました。ぜひ次回もお越しくださいませ。お待ちしております!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です